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「だれが、泣くか!」 唸るように吐き出したことばに押されるように、俺は力一杯 流川の(きれいな)顔を殴った。いつの間にかすっかりあがっていた息が熱い。 これから永遠に俺が泣くまでこの殴り合いが続くのかと思うと殴った右手がじんじんした。 流川はきっとやめない。俺が"もうやめてくれって泣" くまで、きっとばかみたいに ずっと殴り続ける。 うんざりする。 どうしてこんなことになったんだと真面目に虚しくなった。なんでもないというように 俺を見る流川の視線がやけに鬱陶しかった。 「やっぱタダじゃだめみたいっすね。けどこれだけは覚えておいてください。」 しぬまで、なくまで、なぐります。 「…なんで俺の泣き顔なんか見てえの?かわいいもんでもあるまいし。」 「かわいいかどうかは見ないとわかんねえ。」 「でもなんでいきなり。」 「いきなりじゃない。ずっと前から思ってました。」 「お前なあ…。」 ああこのまま流川の気がかわってくれればいいのになんて甘いことを考えていると 飛んでくる腕が見えて慌てて避けた。 「ちっ。」 「ちっじゃねえよ!聞け流川、俺は殴られただけじゃ絶対泣かねえ!」 苦痛だ。こんなの、苦痛だ。異常だ、こんなの、 「だから諦めろ、もっと他に方法さがせ。ほら、玉ねぎとかさあ、 あと感動的なラブストーリーとかな! そうだ、映画でも行かね?おごっってやるから、な?」 「行かねえ。」 「おごりだぞ。最初で最後だぞー?こんなチャンスもうねえぞ!」 「あんたが泣けばいいだけだろ。」 その苛々した声色に言葉を失う。唖然とする。唇をきつく噛む。足ががくがくする。 泣くか、流川をぼこぼこにするか、俺が死ぬか、それ以外ないこの状況で俺は唇をきつく噛む。 (なんでなんだろうな?なんでこいつはこんなに俺に泣いてほしいんだ。 流川は悪くないと思う自分を笑った。流川をここまで駆り立てるなにかが、いけないんだ。 そう思わないと崩れてしまいそうだ。) 視界がぐらりと歪んで流川の目が静かに笑う、 「泣けよ。」 言われてこぼれた、悔しいも悲しいもこわいも全部ぐるぐるに混ざったそれが、ぼろぼろこぼれる。 (その熱) - な か し た ! この後も書きたかったなあ〜!素直に^^ (るかわだいすき…!) ← |